『ライトノベル解体新書~売れてるラノベには理由がある~』感想

07

『ライトノベル解体新書~売れてるラノベには理由がある~/著:榎本秋』を読み終えたので、簡単な感想をば…。結構な分厚さの本でしたが、意外と読みやすくサクサクいけました。

個人的に「なるほど!」と思ったアイデアもメモしてます。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

この本の全体的な構成

「1章ライトノベルの王道作品」「2章ライトノベル創世記」「3章インパクトで勝負!」「4章設定・ストーリー構造を活かす」「5章各種ジャンルを追いかける」といったように、ラノベのジャンルごとに章がわかれています。

1章につき、約10作品のラノベが紹介されており、1ラノベにつき2~4ページの解説。

各ラノベの特徴はもちろん、簡単なあらすじにも触れているので、書き手志望の方ではなく、読み手志望(おもしろいラノベが読みたいけど、どこから手を付けていいかわからない!)の方にもオススメの一冊です。

超有名ラノベに学ぶ、ラノベの書き方

この本で紹介されているラノベは有名も有名、超有名ドコロばかりです。

「SAO」や「はがない」「ニャル子さん」といった最近の作品はもちろん、「銀河英雄伝説」や「ロードス島戦記」「スレイヤーズ」などの元祖ラノベ作品までばっちり網羅。パラパラと流し見してるだけでも十二分に楽しいラインナップです。

「SAO」を例に挙げると、まず最初の2ページで大まかなあらすじ、世界設定、主要キャラクターに触れ、次の2ページで作品の魅力となる要素、ウリについての解説を行っています。

SAOのウリは「①MMORPGの世界観 ②デスゲームをいかに生き抜くか ③新婚生活などの日常パート ④キャラの魅力」といったところのようですね。確かに、ゲーム内に閉じ込めらる!といった絶望的な設定ありーの、美少女達とのウハウハな日常もコマメにありーの…まさしくオタクの夢とロマンとしか言いようがありませんものな…。

勉強になった点

ハッタリネーミングはほどほどに

「辞書を引いてカッコイイ言葉をくっつけただけでは逆にカッコ悪い」

「下手に言葉を創作するより、実在する言葉に手を加えたほうがいい」

【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】だの、【炎髪灼眼の討ち手】だの、ラノベには厨二カッコイイ単語がいくつも登場しますが、やりすぎは禁物とのこと。これはあるあるですな…私も中学生の頃国語辞典を引いてカッコイイ単語をノートに並べては…あぁぁ…:(;゙゚’ω゚’):

これからはやりすぎないように注意します…。

日常と非日常のバランス

がっつりシリアスもイイですが、キャラクターの日常生活…家庭や学校での生活や人間関係を描くことにより、物語の魅力は増していきます。

ただ、ここで注意しなければいけないのが日常と非日常のバランス。

あまりにも日常と非日常が背中合わせになりすぎてしまい、行ったり来たりを繰り返していると、読者も「え…こんなに遊んでて大丈夫なの?」などと違和感を覚えてしまう。

たたた、確かに…。わたし、ファンタジーものの日常パートって大好物なんですが、そればかり繰り返されても食傷気味になってしまいますよね…。こういうのはメリハリが大事なんだなぁ…うーむ…。

異世界転生モノの利点

最近増えてきた異世界転生モノ。所謂「なろう系」ですかね。

一定の人気のあるこのジャンルですが、ただ流行っているだけではなく、「異世界転生」ならではの利点があるようです。

  1. 無知な主人公に説明するという形で、世界観や設定説明を容易に行える
  2. 現代世界の少年のほうが読者が感情移入しやすい
  3. 読者の冒険心を掻き立てやすい
  4. 不思議な力に目覚めるバックボーンとして説得力がある

いやはや、流行りモノにも相応の理由があるものですね。

今まで異世界召喚モノと言えば、妄想の具現化!ぼくわたしの理想郷!といったイメージだったのですが、あながち間違いでもなかったな…(褒めてます)(なろう系大好物です)

書き手にもメリットがあるというのは発見でした。

A+Bのアイデアで物語をつくる

もともとあるジャンルとジャンルを足して新たなジャンルを作るというのも、話を作る上で効果的なんだそうな。

『ファンタジー+経済』という組み合わせで誕生したのが、かの有名な「狼と香辛料」なんだそう。言われてみればファンタジーと経済ってありそうでない組み合わせですよね。

これなら私でも色々と考えつけそうな気がします!

『ダンジョン+飯』『完璧妹+ヲタク』『神様+紐』…うーん…?どこかで見たような…?

寓話SFというジャンル

神話や民話によく見られる、不思議なたとえ話に教訓やメッセージなどを織り交ぜる教訓パターン→ユーモアに包みつつ、読者にチクリとした痛みやなんとはなしの苦味を与えると効果的

ラノベで言うと「キノの旅」、その他の作品で言うと星新一作品がこれにあたるそうです。

キノの旅は私も学生時代よく読みましたが、なんともどんよりくる読後感とお伽話を読んでいるような感覚がとても新鮮だったことをよく覚えています。

星新一さんの作品はまだ読んだことがないのですが、いつか手を付けてみたいなと思っている次第。2chの「後味の悪い話スレ」にもよく挙がっていますしな。

まとめ

上記に挙げたもの以外にも、目からウロコの情報が盛り沢山でした。

ただ、ラノベを書いた経験も、読んだ経験も浅い人向けの本かな?いい情報も確かに多かったんですが、良くも悪くも初心者向けな感じ。少しでも物書き経験のある人には物足りないかも…。

これからもりもりラノベ読んで、もりもり書くぞー!なんて気概溢れる方にオススメです。

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする