動物やふわふわパーマを切り抜くときにとっても助かる『境界線を調整』機能。
開くといろんな項目が出てきますよね。[滑らかに]とか[ぼかし]とかはなんとなく想像つくけど、[半径]だの[エッジをシフト]ってなんのこっちゃい!恥ずかしながら今までよくわからぬまま使っていたんですが、いざという時に困りそうだし時間もかかるし非効率すぎる。
というわけで各項目の役割についてまとめてみました。
表示モード
表示
選択範囲の表示方法を選択できる項目です。[ F ]キーを押すと簡単にモードが切り替えられます。
個人的にはエッジが見えやすい『白地』『黒地』『白黒』が好きです。逆に『点線』や『オーバーレイ』は…便宜上使うことがあっても普段はあまり使ってません。
半径を表示
チェックを入れると、作成済みの境界領域(境界線の調整を行う範囲)が表示されます。境界領域の作成には『半径調整ツール』や『半径』を使用します。上の画像で表示されている白い部分=境界領域です。
半径調整ツールや半径については下で詳しく説明しているので、よくわからないという方はとりあえず流しておいてください(笑)
元画像を表示
チェックを入れると、調整される前の境界線を見ることができます。どのくらい調整できているかを比較したい場合に便利。
ツール
これらのツールを使用して、境界線の調整が行われる境界領域を精確に調整できます。ツールを切り替えるときは、[ Shift ]キーを押しながら[ E ]キーを押します。ブラシサイズの変更は括弧キーで。
半径調整ツール
髪の毛や毛皮など、柔らかい部分に使用するブラシのようなツール。
このツールで柔らかい部分と背景の境界をなぞると「今なぞった部分はフワフワしてるから、気をつけて識別してね!」とフォトショップに教えることができます。
主に『半径』や『スマート半径』と組み合わせて使用します。
調整消去ツール
消しゴムのようなツール。名前の通り、調整を消すことができるので間違えて選択してしまった部分やシャープに仕上げたい部分に使用します。
エッジの検出
半径
境界領域(境界線の調整を行う範囲)のサイズを指定する項目です。境界線をシャープにするには半径の値を小さく、境界線をソフトにするには半径の値を大きくします。
スマート半径
境界領域内のエッジの硬さ柔らかさを自動で判別し、半径を自動調整してくれる機能です。切り抜く対象が柔らかい部分と硬い部分を合わせ持っている場合に使用します。
切り抜く対象全体が柔らかかったり硬かったりする場合は使用する必要がないのでチェックを外します。
エッジを調整
滑らかに
境界線の不規則な部分(ギザギザしている部分)を減らし、滑らかにします。
ぼかし
名前の通り、境界線をぼかします。特筆すべきことはなさげでした。
コントラスト
なんで存在するのかよくわからない項目(笑) 数値を上げることにより、柔らかいエッジを硬くシャープにすることができるのですが…。
アドビ公式ヘルプにも「コレ使うよりも『スマート半径』と『半径調整ツール』使ったほうがイイヨ〜」と書かれているので、あまり重要な項目ではないかと思われます。
エッジをシフト
選択部分の拡大縮小が行えます。
選択範囲を縮小することにより、境界線から不要な背景色を除去できる!場合もあります。次項で紹介する『不要なカラーの除去』と合わせて覚えておくとよいでしょう。
出力
不要なカラーの除去
チェックを入れると、フォトショップが境界線から不要な色を自動的に除去してくれます。元々の背景色が濃かった場合にとても有効。
不要な色を削除しているのではなく、近くの色で置き換えています。置き換えの強さは境界線の柔らかさに合わせて変動しますが、[量]の数値を変えることで自分でもある程度調整できます。
この項目にチェックを入れると、出力先が[新規レイヤー]以外選べなくなりますが、これはフォトショップ先生の「いつでも元の色に戻せるように」という配慮なのであまり気にしなくてOKです。
出力先
調整された選択範囲をどのように出力するのか決める項目です。
選択範囲なのかマスクなのか、現在のレイヤーなのか新しいレイヤーなのか、はたまた新しいファイルとして書きだすのかを指定できます。特にこだわりがないのなら修正が容易であるマスクで書きだしておくのが無難かと。
まとめ
お疲れ様でした!うぉー、長かった…。
『境界線を調整』が何か知らなかった方、よくわからないまま使っていた方、是非この機会にしっかり覚えてみてはいかがでしょうか。私も使いこなせるように頑張ります。
でもカーチャン今日は背骨が痛いのでとりあえず横になるよ…よぼよぼ。
Photo by Fascinating Girl(パーマの子供)
Photo by photo AC(頭を抱える女性、トイプードル、リンゴ)
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