人物写真だけでなく料理を撮ったときにもありがちな、撮った写真が妙に青々としているあの現象。イヤですよねぇ…。夏空の下で撮ったのに写真で見たら氷点下っぽいとか、暖かい家の中でご飯食べてるはずなのに写真で見たら冷蔵庫の中におるみたい…とかね。よくあります。え?ない?
今日はそんな青被り写真を自然な色味に修正してみたいと思います。
今回のお写真
こちらのお写真を使用します。
2人はアツアツなのに写真全体がなんだか寒々しいですね。
カラーバランスレイヤーで色の偏りを修正する
『カラーバランス』レイヤーを新規作成します。
まず中間調の色を調整していきましょう。中間調とは、影でも光でもない普通の明るさの部分のことです。この写真だと、人物と段差〜床辺りかなぁ。
[輝度を保持]にチェックを入れ、上から数値を[+20] [-12] [-15]と入力しました。青系に寄っていた色を反対の赤系に寄せていきます。
人物の青みは抜けてきましたが、まだ段差や背景の窓が青いのでハイライトを調整していきます。背景の窓や段差の明るい部分が該当します。
階調を[ハイライト]に変更し、上から[+5] [-20] [-15]と入力していきましょう。
ちなみに、床やお姉さんの脚の影などがシャドウに該当しますが、今回は特に色を変える必要もなさそうなので放置します。
灰色部分をより灰色に!彩度を調整する
お姉さんの服と靴のファーが少し青いので彩度を下げましょう。『色相・彩度』レイヤーを新規作成し、彩度の値を[-50]にします。
色相・彩度レイヤーのマスクを黒で塗りつぶしたら、白のソフトメカニカルブラシ(不透明度30〜40%くらい)で大雑把に服とファーをなぞります。遠目で見たときに「この灰色、なんか青っぽいなー」とならない程度に彩度が下がればOKなので、大雑把でもへーきへーき。
完成です!
完成です〜!(クリックで拡大します)背景や服はもちろん、肌も健康的な色になったのではないでしょうか。
「いやいや、まだちょっと青いよ〜。もうちょっと暖色っぽくしたいよ〜」という方は、カラーバランスの数値を更に赤寄りにするか、レンズフィルターレイヤーを作成して暖色を被せてみるとよいかと。
お粗末様でした。