フォトショップのカラーレイヤーを使って、お姉さんの灰色の服に色をつけていきます。今回は服だけをカラー化しますが、この方法を応用して白黒写真を丸々カラー化することも可能ですよ。是非見て行っていただければと思います。
服のみが表示されるレイヤーを作成する
画像を開いたら、まずレイヤーを複製します。
わかりやすいようにレイヤー名を『服』に変えました。
服レイヤーを選択し、ペンツールで服だけを囲って選択範囲を作成します。
選択範囲の境界を[3px]でぼかしたら、レイヤーマスクを追加します。
1番下のレイヤーを非表示にするとこんな感じ。服だけが表示されたレイヤーができました。
カラーレイヤーで色つけ
1番上に新規レイヤーを追加。
レイヤー名は『カラー』にしました。カラーレイヤーを右クリック、もしくは[ alt ]キーを押しながらレイヤー間を左クリックでクリッピングマスクを作成します。
いよいよ色つけです。一番上のレイヤーを好きな色で塗りつぶします。
今回は[#7e697f]を使用しました。
【ポイント】彩度が高い色を選ぶと後で調整するときにヒドイ目を見るので、できるだけ彩度が低い色から選ぶのが無難です。
カラーレイヤーのブレンドモードを『カラー』に変えると、明るいピンク色になります!
色の微調整
服だけが明るく浮いてしまっているので修正します。
カラーレイヤーと服レイヤーを結合します。服レイヤーのマスクは後で使用するので、消してしまわないように注意してください。
結合したレイヤーにレベル補正をかけて、色を引き締めます。
一番左の数値を[20]に変更しました。
お次は色相・彩度を使用して彩度を少し下げます。彩度を[-25]に変更しました。
彩度が下がったので、お次はメリハリを出しましょう。
一番上に新規レイヤーを作成し(レイヤー名は『グレー』にしました)、編集>塗りつぶしから[50%グレー]で塗りつぶします。クリッピングマスクを作成し、服レイヤーにくっつけます。
ブレンドモードを『オーバーレイ』に変更したら、焼き込みツールで服の影をなぞります。
露光量[10〜30%]くらいの柔らかいブラシを使うと自然です。
ところどころ光が強すぎるので抑えます。
新規トーンカーブレイヤーを作成し、カーブを上記画像のように変更しました。
トーンカーブレイヤーのマスクを黒く塗りつぶし、不透明度[20〜30%]くらいのやわらかい白のブラシで光が強すぎる部分をなぞります。若干マイルドになるかと思います。
服レイヤーのマスクを調整して、はみ出しやぼやけ具合などを整えます。
白のボーダーラインにも色が乗ってしまっていたので、ここで修正しました。
完成です!
いかがでしたでしょうか。できるだけわかりやすく書かせていただいたつもりですが、慣れや勘が必要な場面が何度かあるので初心者の方には少し難しいかもしれません。慣れてくれば、馴染む色の選び方や自然に見せるコツなどがわかってくるようになりますので、何度か練習していただければと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。