『半径』と『しきい値』の関係って結構わかりにくいですよね。
何回か使って慣れるのが1番な気もするんですが…「使って慣れろ!」だけじゃ、初心者の方は取っ掛かりづらいですよねぇ。
僭越ながら、私個人がダスト&スクラッチを使う際にイメージしていることをまとめましたので、お役立ていただければと思います。
『半経』と『しきい値』の働き
半径はパワー
半径は言わば「ゴミやキズを消すパワー」のことです。
小さいゴミや暗いゴミを消す場合は最小限のパワーで十分ですが、大きいゴミや明るいゴミを消す場合はそれなりに大きいパワーを出す必要があります。
しかし、半径(パワー)の数値が大きすぎると、その力の強さ故にゴミ以外の部分にも干渉してしまうんです。画像全体がボケたり線が潰れたりしちゃうんですね。
しきい値はバリアー
そこで使用するのが「細部を守るバリアー」であるしきい値です。
しきい値(バリアー)の数値が大きいほど、画像の細部が保たれます。
ただ、このバリアーの数値が必要以上に大きすぎるとゴミまで保護されてしまうので注意が必要です。
アチラを立てればコチラが立たず…。
慣れないうちは、このパワーとバリアーのバランスを取るのが結構難しいです。
何回も挑戦して慣れるのが1番なんですが、せめて目安が欲しいですよね。というわけで、次項にまとめてみました。
画像から『半径』と『しきい値』の数値を予測する
どのような画像であれ、まずは『半径1px』『しきい値9〜12レベル』くらいの数値から始めるのがオススメです。
その後、画像に合わせて適宜数値を足したり引いたりして調整していきましょう。
ゴミや傷の大きさから半径の値を決め、画質からしきい値を決めると間違いないです。
ゴミが小さい場合は半径も小さくて構いませんが、ゴミが大きい場合は「大きなパワー」が必要となるので半径を大きくします。
また、画質が悪くぼけているような場合は、しきい値が小さくても問題ありませんが、画質が良かったり緻密な模様などが描写されている場合は「強力なバリアー」が必要となるため、しきい値を大きく設定する必要があります。
まとめ
『半径』と『しきい値』のバランスの見極めができるようになれば、ダスト&スクラッチは格段に使いやすくなります。最初は失敗することも多いかもしれませんが、なんとなく雰囲気が掴めるまでトライしてみましょう。慣れたら手放せなくなる良フィルタです♪
ダスト&スクラッチとマスクを使ってゴミ消しする手順もまとめております。よかったらご覧ください。→細かい埃やゴミをダスト&スクラッチで簡単に消してみる