Photoshopで白黒漫画描こうぜー!
ということで、フォトショを使ったトーン貼り(グレスケのトーン化)についてのお話です。
簡単にではありますが、グラデーションやぼかし、けずりについても説明しています。
濃度の早見表(10%〜50%まで)も一番最後にくっつけておいたので良かったらどぞ〜。
トーンの基礎、注意点についてはパート①を
→トーンについてのまとめパート①〜網点トーンとモアレ編〜
トーンの重ね(褐色肌や髪の毛など)についてはパート③をご参照ください
→トーンについてのまとめパート③〜Photoshopでトーン化!重ね編〜
目次
トーン化の流れと注意点
トーン化の手順を2行で説明すると
フォトショでのトーン化方法をざっくり説明すると
- グレーで塗る
- モノクロ2階調化(ハーフトーンスクリーン)でトーン化
といった感じ。
めちゃくちゃ簡単です。
カラーハーフトーンフィルタは原則使わない
上記の画像は、同じ濃度のグレーを、モノクロ2階調化(ハーフトーンスクリーン)とカラーハーフトーンフィルタ(フィルタ>ピクセレート>カラーハーフトーン)の2通りの方法でトーン化したものです。
アップで見てみると、カラーハーフトーンフィルタで作成したトーンの円が、ぼやけて描画されているのがわかるかと思います。これがいわゆるアンチエイリアスが効いている状態であり、印刷するとモアレが発生します。
使っちゃダメ絶対!というわけではありませんが…私は使っておりませぬ。
では実際にトーンで影をつけてみよう
下準備
解像度600dpi、カラーモード:グレースケールのファイルを作成します。
(印刷しないのであれば、解像度はもっと小さくてもOKです)
白い背景レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、線画を描きました。
手順①塗り用のレイヤーを作成する
線画レイヤーの真下に、K30%で塗りつぶした、塗り用レイヤーを作成します。
好みにもよりますが、マスクを使って塗るのが、後々の修正も楽でいいかと思います。
マスクの理屈がわからない!という方はこちらの記事をどうぞ。
→必要最低限!レイヤーマスクについてかみ砕いて説明するよ【超初心者向け】
手順②ひたすら塗る
ペンツールや自動選択ツールで選択範囲を作成し、トーンを貼りたい箇所をグレーで塗りつぶしていきます。
手順③塗りレイヤーを、新規レイヤーに書き出す
いよいよトーン化作業に入ります。
塗り用レイヤーを選択した状態で、レイヤー>レイヤーを複製を選択します。
ポップアップが表示されるので、ここで必ず保存先を[新規]に設定してください。
名前は適当で大丈夫です。
手順④書き出し先のカラーモードを、モノクロ2階調に変更する
新規ドキュメントが作成されたと思うので、これを2階調化していきます。
イメージ>モード>モノクロ2階調を選択。
レイヤーを統合するか確認されるので、OKします。
出力の設定は特に触らず、種類は[ハーフトーンスクリーン]を選択。
線数(オススメは10〜60)と、角度(45度くらいが無難)を設定し、網点形状も特にこだわりがないのであれば[円]に設定します。
設定が終わったらOKを押して確定します。
手順⑤トーン化したレイヤーを、元のドキュメントへコピペする
グレーで塗りつぶされていた部分が、網点トーンに変換されました。
これを全選択してからコピーし、最初に作業していたドキュメントにペーストします。
選択範囲>すべてを選択 もしくは Ctrl(command)+A でキャンパス全体を選択。
編集>コピー もしくは Ctrl(command)+C で選択範囲をコピー。
編集>ペースト もしくは Ctrl(command)+V で選択範囲をペーストできます。
手順⑥レイヤーモードを変更する
トーンレイヤーを線画レイヤーの上に配置したら、レイヤーモードを[乗算]に変更します。
最初に作成した塗り用レイヤーは忘れず非表示にしておきましょう。
表示したまま印刷するとモアレが発生します。
完成!
同様に、K10%で塗りつぶしたレイヤーを作成し、肌や服にもトーンを貼ってみました。
一連の流れをアクション化しておくことで、楽にトーン化を行うことができます。
ハイライト(ホワイト)を入れたい場合は鉛筆ツールで!
トーン化した後でホワイトを入れる場合は、アンチエイリアスのかからない鉛筆ツール(不透明度100%)を使用します。
ペンツールを使用する際も、必ずアンチエイリアスのチェックを切るよう注意しましょう。
→ペンツールで選択範囲(アンチエイリアス無し)を作成する方法
番外:グラデーションをトーン化してみよう
手順②の段階で、マスクを使って髪の毛に軽くグラデーションを引いてみました。
トーン化したのがこちら。アラいいカンジ(∩´∀`)
円形グラデをトーン化すれば、簡単にほわほわを描くこともできます。
番外:ぼかして(削って)からトーン化してみよう
今度は、頬や首の影をぼかしてからトーン化してみました。
グレーをベタッと塗ってから、ぼかしツールで適当にぼかしています。
トーン化したのがこちら。
パッと見キレイなんですが、あんまりやりすぎるとデジタルっぽさ(上手く説明できないのですが、なんかヌルっとした感じ…)がかなり強くなってしまうので、加減が難しいかも…。
精進します…。
ブラシのDLやカスタマイズ無しに、パパッと削りたい場合には、フォトショにデフォルトで入っている[素材ブラシ]がオススメです。
上記画像では、海綿とステンシルスポンジを使っています。
おみや:濃度早見表
良かったらお使いください。