パート②で単色グレーのトーン化についてまとめたので、今回は違う濃度のグレーを重ねてトーン化する場合(髪に影をつけたり、褐色肌に影をつける場合など、所謂トーンの重ね)についてまとめました。褐色肌のあんちゃんを…塗っていきますよ…。
と言っても流れは前回と全く同じです。ほんの少しだけ塗りの手順が増えたくらいです。
前回よりも簡単な説明で済ませている部分もあるので、フォトショ初心者の方はまずパート②から見ていただいた方が間違いないかと思います。では参りましょう。
トーンの基礎、注意点についてはパート①
→トーンについてのまとめパート①〜網点トーンとモアレ編〜
Photoshopを使用したトーン貼りについてはパート②で説明しています
→トーンについてのまとめパート②〜Photoshopでトーン化!基本のキ編〜
目次
トーンで褐色肌を塗ってみよう
下準備
解像度600dpi、カラーモード:グレースケールのファイルを作成しました。
(印刷しないのであれば、解像度はもっと小さくてもOK)
白い背景レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、線画を描いています。
手順①塗り用のレイヤーを作成する
線画レイヤーの真下に、K10%で塗りつぶした塗り用レイヤーを作成します。
できればマスクを使って塗るのがオススメ。
マスクの理屈がわからないよ!という方はこちらの記事をどうぞ。
→必要最低限!レイヤーマスクについてかみ砕いて説明するよ【超初心者向け】
手順②肌を塗る
ひとまず影のことは置いといて、肌を全て塗りつぶします。
手順③クリッピングマスクを使って影を塗る
次は影塗り用のレイヤーにとりかかります。
K10%レイヤーの真上に、K30%で塗りつぶしたレイヤーを新規作成し、クリッピングマスクを作成します(K30%レイヤーを右クリック>クリッピングマスクを作成)
ペンツールやなげなわツールを使って、影を塗りました。
ついでだったので、唇や頬にホワイトも入れてみました。
※トーン化した後に入れたほうがキレイな場合もあるので、ここはお好みで…
手順④塗り用レイヤーを、新規レイヤーに書き出す
ではトーン化しましょう。
塗り用レイヤーを全て選択した状態で、レイヤー>レイヤーを複製。
もしくはレイヤーを右クリック>レイヤーを複製を選択します。
ポップアップが表示されるので、保存先を[新規]に設定します。
名前は適当で大丈夫です。
手順⑤書き出し先のカラーモードを、モノクロ2階調に変更する
新規ドキュメントに書き出された塗り用レイヤーを、2階調化していきます。
イメージ>モード>モノクロ2階調を選択。
レイヤーを統合するか確認されるので、OKします。
出力の設定は特に触らず、種類は[ハーフトーンスクリーン]を選択。
線数(オススメは10〜60)と、角度(45度くらいが無難)を設定し、網点形状も特にこだわりがないのであれば[円]の設定にしておきます。OKを押して確定。
※今回の褐色君は、モニタでの見栄え優先で線数70%です
手順⑥トーン化したレイヤーを、元のドキュメントへコピペする
グレーで塗りつぶされていた部分が網点トーン化されました。
これを全選択してからコピーし、最初に作業していたドキュメントにペーストします。
手順⑦レイヤーモードを変更する
トーンレイヤーを、線画レイヤーの上に配置し、レイヤーモードを[乗算]に変更します。
最初に作成した塗り用レイヤーは忘れず非表示にしておきましょう。
完成!
同じように、髪の毛や服にもトーンを貼ってみました。
あと個人的にどうしても褐色に黒髪は外せなかったのでベタも塗りました。
レイヤーがとっちらかっていて非常にお恥ずかしいです…。
すいません…汚くてすいません…。
おまけ
下の方まで描いたけど全然使わなかった…(かわいそうだから上げといた…)